インドネシア語の辞書を傍らに、バリのマッサージ技術を教えてくれるトレーナーが行う施術を真似てやってみるというレッスンが始りました。
ここで初めて「大丈夫かな?」という気持ちがよぎりました。
でも手取り足とりのレッスンが進めば進むほどトレーナーの洞察力に驚かされることになりました。
私の腕の動き、指の曲がり方、爪の色みて力の入れ具合など把握するようで「ツボもっと強く!」
「ホネ(骨)もっと弱く!」。
マッサージの手順だけに意識が集中していると「ハート!ハート!」と鋭く指摘が飛んできます。
それが驚くほど的確なのです。
「ツボ」「ホネ」「ポイント」「リンパ」「ハート」の5つの言葉と、表情やジャスチャー、
全身を使って熱く厳しく手技を伝授してくれるトレーナー。
彼女は私にマッサージを教えるにあたり日本語を調べてくれていたのです。
それを思うと胸が熱くなり、「この人のすべてを吸収していこう、一分足りとも無駄にしない。」
と決意新たにレッスンに取り組む事ができました。